1999年7月9日

教授ストラテジー論
第12回資料
最終課題

担当:久米 弘

1.例えば、種子植物の「花」は受粉によって種子という子孫を作るための生殖器官である。しかし、子ども達(あるいは大人でも)は、おしべ・めしべの存在や機能にではなく、花びらの存在に着目し、「目立つ、きれいな花びらがあるのが花だ」と表現しうるような(誤った?)ルールを持ちがちである。本講義では、学習者が自力で作り上げてしまっているこのような知識を「ル・バー=システム(土着の知識信念体系)」と呼んだ。
さらに、ル・バー=システム(ru-bar-system)には、次のような特徴があった。

  1. 自己の経験の範囲を越えて適用する
  2. 必ずしも正しい解決をもたらさない
  3. 現象的に顕著な性質や部分に着目する
  4. 意識せずに判断の根拠となる

これらのことを踏まえ、以下の問い(1)〜(6)に答えよ。

(1)ru-barを1つ挙げよ。
(2)前問(1)で挙げたru-barが、ftやslではなくru-barであることを示せ。
(3)前問(1)で挙げたru-barに対応するruを示せ。
(4)前問(1)のru-barが、意図的計画的な教授活動に対して障害状況となっていることを、実例を挙げて示せ。
(5)前問(1)と(2)のru-barならびにruに関して、それぞれのegを探し出し、講義中に示した2×2分割表に従って分類してみよ。
(6)前問(1)で挙げたru-barをruに組み換えるためには、どのようなストラテジーが有効だと推測するか。根拠とともに示せ。