教育システムデザイン 期末試験

問題用紙

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氏名

問題 例えば、種子植物の「花」は受粉によって種子という子孫を作るための生殖器官である。しかし、子ども達(あるいは大人でも)は、おしべ・めしべの存在や機能にではなく、花びらの存在に着目し、「目立つ、きれいな花びらがあるのが花だ」と表現しうるような(誤った?)ルールを持ちがちである。本講義では、学習者が自力で作り上げてしまっているこのような知識を「ル・バー=システム(土着の知識信念体系)」と呼んだ。
さらに、ル・バー=システム(ru-bar-system)には、次のような特徴があった。

  1. 自己の経験の範囲を越えて適用する
  2. 必ずしも正しい解決をもたらさない
  3. 現象的に顕著な性質や部分に着目する
  4. 意識せずに判断の根拠となる

これらのことを踏まえて次の文章「オレンジ色の猫」を読み、以下の問い(1)〜(3)に答えよ。

「オレンジ色の猫」
ある日のこと、家内がアガサ・クリスティの The Clocks 『沢山の時計』を持って来て、これはどう訳すのかと次の文章を示したことがある。
I Iooked up at the numbers I was passing. 24, 23, 22, 21. Diana Lodge (presumably 20, with an orange cat on the gate post washing its face), 19 ......

「家々の前を通りすぎながら番号を24,23,22,21と順々に見上げて、20号とおぼしきダイアナ・ロッジëbその門柱の上ではオレンジ色の猫が顔を手で洗っていたëbも過ぎて、19と来ると……」と訳してみて、私も《オレンジ色の猫》とは何のことだろうと考え込んでしまった(a)のである。

鈴木孝夫「日本語と外国語」岩波新書より

 

(1)「オレンジ色の猫」の示すものをできるだけたくさん推測し、列挙してみよ。
(2)下線部(a)を土着の知識信念体系の観点から説明してみよ。
(3)「オレンジ色の猫」の場合のru-barはどのように表現できるか。また、対応するruはどのように表現できるか。egを代入できるような形で表現してみよ。