回答者:085308 松嶋 聡子
(問1)舞台で演技をするための練習課程に於ける…
*早口ことば→「現在の発達水準」
早口ことばは、これは慣れで、誰でも何度も繰り返して話せば殆どの滑舌はできるようになる。
例としてS氏もこれを克服したことを取上げる。最初は”絶対できないよー”などと本気で思っていたS氏だが、初めはゆっくりでも確実に言う練習を積み重ねると、最終的に不思議と早く言えるようになった。因にS氏が言えるようになった早口ことばは出題されたもの(約20問)のうちの75%以上が確実に言え、残りの25%は本人が納得の行かない滑舌状態である。
つまりまさに早口ことばは独力で達成可能な水準なのである。
*発声→「可能性としての未来の発達水準」
発声はなんとなく大きな声を出していても上達は難しい。声を出す身体の仕組みや、こつを知らなければならないからである。腹式呼吸で話すのが演技をするための声であることを知っている人は多いかもしれないが、実際はどう出せばよいのか、確実に出来ているのかなどの具体的なやり方やその確認は、知識と実践可能な人が教えることで正しい発声がなされていく。実際にできるようになるには本人の意識と努力が必要であるが、上手い指導によって、その演技者の良し悪しも決まってくると言えよう。
よって発声は大人や仲間の援助や助言のもとに共同で達成できる水準である。
問2も舞台で演技をするための練習課程における「発達の最近接領域を拡大させるような援助」を考える。
(問2)憧憬型ストラテジー
”ああいう舞台に立ちたい!”という気持ちから役者を目指す人というのは始まるのではないかと思われる。
何かしら何処かで誰かの演技に感動して、自分の夢はこれだという目標も出て来る。つまりこれは憧れとも言われるものである。
憧れの状態に近づくにはどうしたらよいか。それは練習を積んだり、チャンスを探したり掴んだりすることだろう。憧れは強い程信念も強くなることは殆どの人が多かれ少なかれ何かに感じたことがあるだろうから、この当たりは理解していただけると思う。
発達するのは当人だだ一人である。だから、その人が初めにしっかりとした動機や信念を持った上で始まる発達が他の発達よりも軌道に乗りやすいことは言うまでもないことだと思う。更に問1で解答したように、他の練習も2つの発達水準のうちのどちらであるかを仕分けし、努力は努力させるよう促し、軌道修正するところはするという丁寧で無駄のない課程によって、早くてより確実な援助が可能だと思う。
また、憧憬傾向の強いストラテジーは特にその憧れを冷まさないように、援助側は常に羨望の輝きを失ってはならないと思う。