六点漢字の基礎

出典:沖縄県立沖縄盲学校、1989年4月発行『六点漢字の基礎―私にもできる六点漢字―』 原本形態:スキャンPDF(6tenOkinawa.pdf、全29画像ページ、テキスト層なし) 変換方法:JJ Hirosshi氏によるページ画像+点字パターンの目視転記をもとに、Claudeが表構造として再整理。 n1-jis1.txt/n1-jis2.txt(JISコード順・全6,349件の音符号点番号列辞書)、およびkanji.csv(長谷川貞夫先生編 『六点漢字解説一覧表』に基づくとみられるカタカナラベル表記データ)との機械照合により、転記誤りを修正した(第6版)。

照合用データの出典:

版について:目次は原本のページ番号ベースのものを廃止し、本ファイルの実際の構成に基づいて作成し直した。 原本のPDFファイル自体に存在しない内容(Ⅰ章3・4節、資料1〜13)は対象外としている。

用語について:本ファイルでは、点字の1〜6の点の組み合わせを「1,6 」のような数字列で表したものを 「点番号列」と呼ぶ(本プロジェクト独自の呼び方であり、原本や点字の専門文献に基づく正式名称ではない)。 以前の版では「点コード」としていたが、JIS漢字コードの「区点コード」と紛らわしいため、第4版より改めた。


目次


I. 六点漢字の学習をするにあたって ✅

1. 点字と墨字の違い

  1. 点字は仮名だけで表現されるが、墨字はひらがな・カタカナ・漢字が混じっている。
  2. 点字にはないが、墨字には漢数字がある。
  3. カタカナは外来語(パン・ミルクなど)や擬声語(ワンワン・ザーザーなど)に使われる。
  4. 点字の助詞「え」「わ」は、墨字では「へ」「は」と書く。
  5. 点字の長音符は、墨字のカタカナでは点字と同じだが、ひらがなでは多くの場合「う」と書く。
  6. 点字では空白が読点の役目をする場合が多いが、墨字では読点を書く。
  7. 点字は表音文字のため分かち書きをしないとわかりにくいが、墨字では分かち書きをしないで続けて書く。
  8. 点字では段落は行頭を2マスあけるが、墨字は1マスあける。
  9. 点字は文字の大きさが一定で横書きだけであるが、墨字は文字の大きさや字体を変えたり、縦書き・横書きを使い分けたりする。

2. 文字を書いてみよう

  1. ひらがなと数字の書き方は、点字と同じである。
  2. 漢数字の場合は、5の点を入力し、その後に数字を書く。
  3. カタカナを書く場合は、6・36の点を入力し、書き終ったら、23の点で解除する。
  4. アルファベットを書く場合は、236の点を入力し、小文字はそのままで、大文字は6の点を入力する。解除は356の点を入力する。

II. 六点漢字の音符号について ✅

基本定義

【KBPプロジェクトとの対応メモ】本資料の「音符号の1マス目/2マス目」は、KBPの前置符号を含めた通し番号でいう 「2マス目(グループ)」「3マス目(最初の音)」に相当すると考えられる(前置符号を1マス目に含めるかどうかの違い)。

1. 規則音符号について

# 条件 1マス目の点 2マス目 例(漢字:1マス目,2マス目,3マス目)
(1) 音読みの語尾に「ン」がつく時 4・5・6の点 音読みの最初の文字 間 456,16,1
山 456,156,34
南 456,13,12356
遠、近、円、見、川、犬
(2) 音読みの語尾に「ツ」または「チ」がつく時 2・6の点 同上 雪 26,12456,346
日 26,123,1236
切、立、血、決、節、熱、骨、末
(3) 音読みの語尾に「ク」または「キ」がつく時 2・5・6の点 同上 木 256,23456,126
石 256,12456,12
目、足、北、白、赤、的、積、責
(4) 音読みが単音節の場合 5・6の点 音読みそのもの 下 56,16,1256
子 56,1256,246
左、糸、花、火、戸、古、夏、味

1マス目が46の点の場合

# 条件 2マス目 例(漢字:1マス目,2マス目,3マス目)
(5) ア段・エ段で始まる音読みの語尾が「イ」の場合 音読みの最初の文字 会 46,16,1
正 46,12456,135
来、海、内、回、太、青、名、西
(6) ウ段・オ段で始まる音読みの語尾が「ウ」の場合 同上 空 46,146,2456
口 46,246,146
勇、数、友、有、走、毛、光、行
(7) イ段で始まる音読みの語尾が「ョウ」の場合(キョウ・ショウ・チョウ・ニョウ・ヒョウ・ミョウ・リョウに適用) 同上 強 46,126,1345
小 46,1256,1235
長、教、鳥、朝、町、少、表、松

1マス目が6の点の場合の特則

条件 内容 例(漢字:1マス目,2マス目,3マス目)
ア段・ウ段・オ段の前 拗音になる(点字の4の点が6の点に移動したものと考えればよい。ただしウ段は「シュ」のみ) 車 6,156,1345
守 6,1456,1356
所 6,2456,2345
者、主、去、初、旅
イ段の前 語尾は「ャク」となる(キャク・シャク・チャク・ミャク・リャクに用いる) 脚 6,126,1
借 6,1256,16
着 6,1235,1345
エ段(ケ・セ・テ・レ)の前 それぞれ「キョク・ショク・チョク・リョク」となる 曲 6,1246,1356
食 6,12456,135
直 6,1235,13
力 6,1245,1235

付則:濁音のつくり方

第2マス目を操作する。

カ行・サ行:それぞれ一段ずつ下げる

清音 点番号列 濁音 点番号列
カ 16 ガ 2
キ 126 ギ 23
ク 146 グ 25
ケ 1246 ゲ 235
コ 246 ゴ 35
サ 156 ザ 26
シ 1256 ジ 236
ス 1456 ズ 256
セ 12456 ゼ 2356
ソ 2456 ゾ 356

例:岩 456,2,12  業 46,23,3  耳 56,236,12356  (人、全、残、月、事、原、魚)

タ行:ダは4の点、デは5の点、ドは6の点で表し、「ヂ・ツ」は「ジ・ズ」に置きかえる

例:大 46,4,24  田 456,5,135  道 46,6,12356  (伝、打、殿、男、動、同、読)

ハ行:「バ・ビ・ブ・ボ・ポ」は「ハ・ヒ・フ・ヘ・ホ」を1点分だけ右に移動する。ただし「ビ」「プ」は例外規則になる

清音 点番号列 濁音・半濁音 点番号列
ハ 136 パ 46
- - ベ 345
- - ポ 56

例:物 26,45,23456  売 46,46,14  分 345,45,3  (病、間、馬、買、別、米、母)

2. 調整音符号について

総数:95個(内訳=下記(1)〜(4)の合計)

(1) 点字表記との重複を避けるために作られたもの(32個)

ア)拗音・半濁音と区別するもの(4件)

語形 元の点番号列(規則どおりだと) 変更後
ハイ(ビャ) 46,136 256,13 (ナ)
フウ(ビュ) 46,1346 256,134 (ヌ)
ホウ(ビョ) 46,2346 256,234 (ノ)

イ)アルファベットと重複するもの(19件)

操作パターン 変換例
a) 規則性から5の点を取り除く ア 56,1 →6,1
イ 56,12 →6,12
ウ 56,14 →6,14
オ 56,24 →6,24
ニ 56,123 →6,123
マ 56,1356 →6,1356
ム 56,13456 →6,13456
b) 5の点を除いた後、2マス目を右へ1点だけ移動 タ 56,135 →6,135 (チャ)→6,46
チ 56,1235 →6,1235 (チャク)→6,456
c) 1マス目の5の点を取り除いた後、2マス目も調整 ト 56,2345 →6,2345 (チョ)→6,23456
ハ 56,136 →6,136 (パ)→6,13
リ 56,125 →6,125 (リャク)→6,15
d) 1マス目を26または256の点に変更 ナ 56,13 →6,13 (ハ)→26,13
ラ 56,15 →6,15 (リ)→26,15
ロ 56,245 →6,245 (リョ)→26,245
ヒ 56,1236 →6,1236 (ビ)→256,1236
ル 56,145 →6,145 (リュウ)→256,145
e) 2マス目だけを操作 ソ 56,2456 →56,456
f) その他 フ 56,1346 →6,1346 (ブ)→46,13456

ウ)記号と重複するもの(9件)

語形 重複する記号 変換前 変換後
ギ 注記符 56,23 26,23
ゼ 角カッコ 56,2356 56,5
ゼツ 疑問符とカッコ閉じになる恐れ 26,2356 26,5
ギャク カギカッコ閉じ 6,23 6,56
ジャク クォーテーションマーク 6,236 256,26
ド 大文字符号 56,6 26,6
ビ 脚注符号 56,3456 256,3456
フン 空欄記号 456,1346 456,13456
ワ カギカッコ開き 56,3 26,3

(2) 規則音では表せない音読み(19個)

分類 語形と点番号列
ア)6の点の規則音のうち、ウ段の音をのばすもの(6件) キュウ 6,146
ギュウ 6,25
チュウ 6,1345
ニュウ 6,134
ビュウ 6,56
リュウ 6,145
イ)音読みのウ段の語尾に「イ」のつくもの(5件) スイ 46,1456 (スウ→56,1456 )
ズイ 46,256
ユイ 46,346 (ユウ→256,123456 )
ルイ 46,145
ツイ 46,1345 (ツウ→26,1345 )
ウ)規則音に近い形で表すもの(6件) シュツ 2,6
シュク 256,1456
シュン 456,1456
ジュツ 26,256
ジュク 256,256
ジュン 456,256
エ)その他(2件) シュウ 6,346
ジュウ 456,346

(3) 同音の漢字が多いため、音符号が2つ以上あるもの(39個)

ア)4種類あるもの(1件)

読み 漢字と点番号列(1マス目,2マス目,3マス目)
コウ1 考:46,246,16
コウ2 構:6,234,16
コウ3 香:26,234,16
コウ4 硬:456,234,16

イ)3種類あるもの(6件)

読み 漢字と点番号列
カ1 花:56,16,136
カ2 果:56,356,136
カ3 華:26,356,136
カン1 ―:456,16,1
カン2 汗:6,16,12456
カン3 甘:456,356,1
シ1 糸:56,1256,12
シ2 市:26,134,12
シ3 至:6,34,12
シン1 深:456,1256,1346
シン2 振:456,134,1346
シン3 震:456,34,1346
ショウ1 松:46,1256,1356
ショウ2 招:46,134,1356
ショウ3 升:46,34,1356
トウ1 冬:46,2345,1346
トウ2 踏:6,1234,1346
トウ3 藤:256,1234,1346

ウ)2種類あるもの(24件、◎印は部首を示す)

読み 漢字と点番号列
イ1 ◎意:6,12,246
イ2 衣:46,12,246
エン1 園:456,124,2456
エン2 沿:6,124,2456
カク1 各:256,16,24
カク2 覚:256,14,24
キ1 喜:56,126,345
キ2 寄:256,126,345
ギ1 疑:26,23,14
ギ2 ◎宜:256,23,14
キュウ1 吸:6,146,1456
キュウ2 救:256,146,1456
キョウ1 境:46,126,156
キョウ2 叫:26,345,156
ケイ1 係:46,1246,16
ケイ2 軽:56,1246,16
ケン1 兼:456,1246,16
ケン2 懸:256,1246,16
シュウ1 集:6,346,1
シュウ2 秋:26,346,1
ジョウ1 娘:46,236,13456
ジョウ2 蒸:456,345,13456
セイ1 生:46,12456,12
セイ2 井:56,12456,12
セン1 浅:456,12456,1
セン2 鮮:456,1345,1
ソウ1 走:46,2456,136
ソウ2 掃:46,14,136
チョウ1 兆:46,1235,126
チョウ2 聴:26,35,126
テイ1 庭:46,12345,123
テイ2 ◎停:6,123456,123
ハン1 犯:456,136,24
ハン2 ◎班:456,35,24
フ1 夫:46,13456,24
フ2 負:26,13456,24
ヘイ1 併:46,12346,1
ヘイ2 ◎丙:56,12346,1
ホウ1 宝:256,234,135
ホウ2 奉:26,2346,135
ボウ1 防:46,56,1346
ボウ2 房:46,45,1346
メイ1 名:46,123456,13
メイ2 鳴:56,123456,13
ユウ1 有:46,346,1
ユウ2 遊:256,346,1
ヨウ1 様:46,345,156
ヨウ2 ◎洋:6,345,156

(4) その他:規則音としては作れるが、既に別の音符号に用いられているため新たに音符号を作ったもの(5個)


III. 部首符号について ✅

基本定義

  1. 部首とは、漢字の性質を表すものである。
  2. 康熙字典では214種であるが、六点漢字では226種用いる。
  3. 六点漢字では、部首をカナ2文字で符号化して表している。

⚠️要確認:原本(沖縄県立沖縄盲学校、1989年)の記述では「226種用いる」としているが、以下の一覧は214件で終わっている(原本どおり)。

識別符号(3マス目)の決定規則

六点漢字の基本規則として、識別符号(3マス目)は以下の優先順位で決定される。

  1. 訓読みがある場合:訓読みの最初の音を用いる。
  2. 訓読みがない場合:部首符号(本章の2文字コード)の1文字目を用いる。
  3. 1文字目が同音字と重複する場合:部首符号の2文字目を用いる。

五十音順一覧(214件)

符号の読み方について:一部の漢字に付いている丸数字(①②③④)や片仮名一文字(シ・ト・ク・ニ・モ・マ・ヒ・ネ等)の注記は、 II章(3)の「コウ1・コウ2・コウ3・コウ4」と同じ、同音字の識別符号バリエーション番号である。

# 部首名(部首字形) 代表字 符号 収録漢字例
1 あお(青) 静 アオ ―
2 あか(赤) 赦 アカ 赦
3 あしへん(⻊) 距 ワア 距 跡 践 路
4 あなかんむり(穴) 窃 アナ 窃 窒
5 あまい(甘) 甚 アマ ―
6 あみがしら(罒) 罪 ヨア ―
7 あめかんむり(雨) 電 アイ 芬 電イ 零 需
8 あらず(非) 非 アラ 非
9 いしへん(石) 砲 イシ 砲 硝 硫 碁 磁 礎 礦②シ 碑シ
10 いたる(至) 到 イタ ―
11 いち(一) 丁 アワ 丁ワ 万 不 丙② 乙ワ
12 いちた(歹) 殉 ヨイ 殉
13 いちてん(丶) 丹 ワテ 丹
14 いとへん(糸) 系 イト 系② 紀 級② 約 素 緒 純 経 紺ト 紹② 紳 累 給ト 紘④ 統 維 絡 紋 総 緊 線 綜② 繁② 績ト 織② 綺③
15 いとがしら(幺) 幼 ラト ―
16 いぬ(犬) 犬 イヌ ―
17 いのこ(豕) 象 イノ 象 豪
18 いる(入) 全 イル ―
19 いろ(色) 色 イロ ―
20 うお(魚) 鮮 ヘナ ―
21 うかんむり(宀) 宇 ウオ 宇 宙 宅 官② 寛③ 完 宜② 宗 客 寡② 察 審 寮
22 うしへん(牜) 特 アウ 特 犠② 性②
23 うじ(氏) 民 ウア ―
24 うす(臼) 興 ウス ―
25 うまへん(馬) 駅 ウマ 駅 駄マ 駐マ 騎マ 験 騰
26 うまれる(生) 産 イキ ―
27 うり(瓜) 瓜 ウリ ―
28 うけばこ(凵) 凶 アハ 凶 凹 凸 出
29 えんがまえ(冂) 内 ワマ ―
30 えんにょう(廴) 廷 アエ 廷
31 おいがしら(耂) 考 オイ ―
32 おうへん(王) 珠 オウ 珠 班② 理
33 おおがい(頁) 項 ラカ 項 順 頑 領 頻 題 顎 類
34 おおざと(阝) 邦 ヌオ 邦② 郊 邪 邸 郎 郵 部 郡 郷
35 おつにょう(乙) 也 ワオ 也
36 おとへん(音) 韻 オト 韻ト
37 おに(鬼) 鬼 オニ 鬼② 魅 魔
38 おのれ(己) 起 オレ ―
39 おんなへん(女) 奴 オナ 奴 妃 妾 妥 妊 婦ナ 妙 委 姓② 威② 婚 姻 娘 嬢 娠③ 婆 媒 嫌 娩
40 かいへん(貝) 財 レカ 財 貨 販 賀 費 貯 資 賃 賛 賞 質 賓 賦 購
41 かくしがまえ(匸) 区 ハカ 区 匿
42 かくのかわ(革) 革 ワカ ―
43 かける(欠) 欠 ケカ 欠 欧 歓
44 かぜ(風) 風 カセ ―
45 かたへん(片) 版 カタ 版
46 かたな(刀) 分 リカ ―
47 かねへん(金) 鉱 カネ 鉱②ネ 鉄 銀 銃 銘 錬 鎮 鑑③ 錠
48 かのほこ(戈) 我 ホコ 我
49 かみがしら(髟) 髪 カミ ―
50 からい(辛) 辛 カナ 辛② 辞
51 かわら(瓦) 瓦 フカ ―
52 がんだれ(厂) 厄 ネレ 厄
53 きへん(木) 材 キモ 材 末 朱 朴 条 枢 析 枚 査 某② 柄 案 格 核② 校 槽 栽 栓 械 棺② 棋② 棒 概 模 権② 標 機 桟 欄 棄②モ 極 楼 樹 検
54 きがまえ(气) 気 ワキ ―
55 きば(牙) 牙 キハ ―
56 ぎふのふ(阜) 阜 ヌイ ―
57 ぎょうがまえ(行) 術 ノイ 術イ 衝③ 衛 衝②
58 ぎょうにんべん(彳) 役 ノニ 役 往 復 征② 徐ニ 径 徹 徒 循 微 徴 徳 律
59 きん(斤) 斧 オノ 斧
60 く(久) 久 クツ ―
61 ぐうのあし(禸) 禸 ムウ ―
62 くさかんむり(艹) 芸 クセ 芸 英 荘セ 茶 菓② 藩 菌
63 くちへん(口) 可 ロク 可 句 号 史 司② 如 后 吏 員 吟 喚 喫 嘱 舗 嚇 台 呉ク 呈 舎 哲 喝 啓 唯
64 くにがまえ(囗) 因 ニエ 因 団
65 くび(首) 道 クヒ ―
66 くらべる(比) 比 クラ ―
67 くるま(車) 軍 ユク ―
68 け(毛) 毛 ケモ ―
69 けいがしら(彐) 彐 ヨケ ―
70 けものへん(犭) 狩 ケノ 狩 猛ノ 猟 獄 猶
71 げん(玄) 玄 ワケ 玄 率
72 こへん(子) 孝 コシ 孝② 孔③ 存 孤
73 こころ(心) 応 コロ 応 志② 忠ロ 念 恩 懇ロ 愛 意 感 想 態 恋 慶 憂 憩② 憲
74 こざと(阝) 院 ヌコ 院 障 陛 陳 陶 陸 隆 階 隊 陽 際 陣
75 こめへん(米) 粧 コメ 粧 糖② 精②
76 ころもへん(衤) 衣 ソコ 衣 裕 褐 製 複 襲
77 こん(艮) 艮 コア (ブシュ2、5-4-27)
78 ごんべん(訁) 訂 ナコ 訂 訓 証② 訟③ 詞② 評 講 詩 誌③ 課③ 諸 譜② 諾 誕コ 談 託 謹 謝コ 謄② 誓 識 請② 議 讃 謙②
79 さじのひ(匕) 化 ヒサ ―
80 さと(里) 野 サト ―
81 さむらい(士) 壱 ライ 壱
82 さら(皿) 盆 ラサ 盆 益 盟 監 盤
83 さんずい(氵) 汽 サス 汽② 没 況ス 法 活 滋 浪 涯 渓② 渋 淑 渉 済ス 準 演 漫 潔 濫 泌 濯ス 漠 液 漢 派 湾 浄 洋②
84 さんづくり(彡) 彰 サツ 彰③
85 さんぼんがわ(巛) 州 カワ ―
86 しか(鹿) 鹿 シカ ―
87 しかして(而) 而 シテ ―
88 しかばね(尸) 尺 ネシ 尺 局 尿 屈 展 層 属 履
89 しきがまえ(弋) 式 ワエ 式 弐
90 した(舌) 舌 シタ ―
91 しめすへん(礻) 礼 シメ 礼 社 祉② 祖 祥 禁 禅 福 票
92 じゅう(十) 午 ロト 午 卒 卓 博 協
93 じゅうまた(支) 支 サエ ―
94 しょうへん(爿) 将 ラウ 将 壮② 状
95 しょくへん(飠) 館 ヌタ 館 餓
96 しろ(白) 皇 シロ 皇
97 しん(臣) 臣 シア 臣②ア
98 しんにゅう(辶) 辺 ハウ 辺 迭 逐 途ウ 逸 遷 週 速 達 適 遺② 還
99 しんのたつ(辰) 農 ワタ 農
100 すいにょう(夊) 夏 フス ―
101 すん(寸) 対 ワス 対 封 尉②
102 すでのつくり(旡) 既 ステ ―
103 せい(斉) 斉 ヤセ ―
104 た(田) 甲 タレ 甲④ 由 画 界レ 畜レ 略 畳② 畔② 番
105 だい(大) 央 ラオ 央 奇 奔 奨②
106 たかい(高) 高 タカ ―
107 たくみ(工) 工 ワコ 工
108 たけかんむり(竹) 第 タケ 第 符 策 箇 算 簿 籍 簡
109 たつ(立) 章 タツ 章
110 たに(谷) 谷 タニ ―
111 たま(玉) 玉 オウ ―
112 たん(単) 単 イ 単
113 ち(血) 衆 チケ 衆
114 ちから(力) 功 チカ 功 労 劾 勅 勉
115 ちち(父) 父 チフ ―
116 つ(⺍) ⺍ イツ ―
117 つき(月) 明 ルツ ―
118 つくえ(几) 凡 ワツ 凡 処
119 つち(土) 圧 チツ 圧 地 塚ツ 坑② 坊 場 堅 堕 堤ツ 塔 報 塁 塀 堂ツ 堀 堕 墜 壇 塾 勘
120 つつみがまえ(勹) 包 ツア ―
121 つの(角) 解 ツノ ―
122 つめ(爪) 爪 ツイ ―
123 てつ(屮) 屯 アテ 屯
124 てへん(扌) 才 エテ 才 技 抗② 抄 択テ 拘③ 拠 拙 拓 抽 抵② 拍 披テ 抹 括 掲 掌② 措 排 援 揮 提 搭 摂テ 拷 搬 摩 撤 撲 操 擁 擦 擬②
125 と(戸) 戸 トヒ ―
126 とうがまえ(鬥) 闘 タト ―
127 とぶ(飛) 飛 トフ ―
128 とます(斗) 料 イス 料
129 とまた(攴) 攴 トマ ―
130 とめる(止) 武 ワト 武 歴
131 とらがしら(虍) 虚 トラ 虚 虜(トラカンムリ)
132 とり(鳥) 鳴 トリ ―
133 なおがしら(⺌) ⺌ チィ ―
134 ながい(長) 長 ナイ ―
135 なべぶた(亠) 亡 ナヘ 亡 京
136 なめしかわ(韋) 韓 ナワ ―
137 に(二) 亜 イニ 亜
138 においこう(香) 香 カオ ―
139 にくづき(肉) 期 ルニ 期 肉 肯 肪 胃 能ニ 胎 胆 肺 臓 胴 庸 脈 脳 膜 胞 腸
140 にし(西) 要 ニシ ―
141 にじゅうあし(廾) 弁 シト 弁 弊
142 にすい(冫) 冷 ニス ―
143 にち(日) 旬 ヒニ 旬 昨 昭 晶② 晩 普 暇②
144 にら(韭) 韭 ニラ ―
145 にんべん(亻) 化 ニヒ 化 以 仕 仙② 他 代 件 伐 佐 似 依② 佳③ 供 俊 信 便ヒ 個 候 俳 倍 俸 倫 偶 停② 傑 僧 像 僕 僚 億 儀 儒 優 俗 債
146 にんやね(人) 介 ニネ 介 令
147 の(丿) 丿 ノア ―
148 のぎへん(禾) 秒 ノキ 秒 称② 秩 税 租 稿 科 利 穀
149 のごめへん(釆) 釈 ノコ 釈
150 のつ(爪) 爪 ツイ ― ⚠️(122「つめ」と同一符号。原本どおりだが要確認)
151 のぶん(攵) 政 ノフ 政 敏 敢 敵
152 のめ(丿) 乏 メア ― ⚠️(147「の」と同一部首。Nihongo-Pro.com調査により2026-07-24判明)
153 は(歯) 齢 ヨハ 齢
154 はこがまえ(匚) 匠 ハコ 匠 巨 医
155 はしる(走) 起 ハシ ―
156 はち(八) 兵 ハチ 兵 具 典
157 はつがしら(癶) 発 アツ 発
158 はは(母) 毎 ナハ 毎 毒
159 はばへん(巾) 希 ハキ 希② 帝 師キ 席 帳② 帽② 幕 幣② 幅
160 はね(羽) 翌 ハネ 翌
161 はねぼう(亅) 了 ナネ 了 予
162 ひおみのとり(酉) 酪 トサ 酪 酵 酷 酸
163 ひき(疋) 疋 ヒキ ―
164 ひつじ(羊) 義 ヒツ 義
165 ひとあし(儿) 充 ヒア 充 克 児 党③ア
166 ひのかわ(皮) 皮 ワヒ ―
167 ひへん(火) 灯 ヒカ 灯③ 炊 炉 燥 爆
168 ひらひ(曰) 曰 ヒラ ―
169 ふしづくり(卩) 却 ヌフ 却 即
170 ふでづくり(聿) 粛 フテ 粛
171 ふねへん(舟) 航 フネ 航 般 舶 頗 艦
172 ふゆがしら(夂) 各 フユ ―
173 ふるとり(隹) 雅 ナト 雅 雑
174 ぶん(文) 文 フミ ―
175 ほうへん(方) 施 ホカ 施 族
176 ぼうへん(|) 中 ナウ ― ⚠️(部首名「ぼう」としてNihongo-Pro.comで確認。2026-07-24判明)
177 ぼくのと(卜) 占 トホ ―
178 ほす(干) 干 ホス ―
179 ほとぎ(缶) 缶 ホト 缶②
180 ほねへん(骨) 髄 ホネ 髄
181 ま(巛) 州 マア ― ⚠️(85「さんぼんがわ」と同一部首。Nihongo-Pro.com調査により2026-07-24判明)
182 まげあし(尢) 尢 モア ―
183 ます(舛) 舛 マス ―
184 また(又) 叙 マタ 叙
185 まだれ(广) 府 ネマ 府 庁 序 庫 康 廉マ 廊 床
186 まめ(豆) 豆 マメ ―
187 み(身) 身 ミシ ―
188 みず(水) 泰 ミス 泰
189 みずから(自) 自 カラ ―
190 みみ(耳) 職 ナミ 職 聖ミ
191 みる(見) 規 ニミ 規 視② 覧 観
192 む(厶) 私 ムア ―
193 むぎ(麦) 麦 ムキ ―
194 むしへん(虫) 蛮 ムシ 蛮 融
195 むじな(豸) 豸 ヨム ―
196 むら(阝) 阝 ヌオ ― ⚠️(34「おおざと」と同一符号。原本どおりだが要確認)
197 め(目) 直 ナメ 直 盲 看② 省 眼 督 睡
198 めめ(爻) 爻 メイ ―
199 めん(面) 面 オモ ―
200 もちいる(用) 用 モチ ―
201 もんがまえ(門) 閲 カモ 閲 閑② 闇モ
202 や(矢) 知 ヤシ ―
203 やま(山) 岐 ヤマ 岐 峡 崇
204 やまいだれ(疒) 疫 ヤレ 疫 疾 症② 痘 痴 療 癒 痢
205 ゆうべ(夕) 夕 ユウ ―
206 ゆみ(弓) 弓 ユヒ ―
207 よつてん(灬) 点 ワヨ 点 然 烈 勲
208 よん(罒) 置 ヨア ― ⚠️(6「あみがしら」と同一符号。原本どおりだが要確認)
209 らいすき(耒) 耗 スキ 耗
210 りっしんべん(忄) 性 リシ 性 恒 情 惰 愉 慢 憶 慨 憾②
211 りっとう(刂) 刊 リト 刊 刑 列 判 券 則 剤 剖 剰② 副 創 劇 剛 制②
212 るまた(殳) 段 イマ 段
213 れいづくり(隶) 隷 ワレ 隷
214 わかんむり(冖) 冗 ワリ 冗

気づいた点

  1. 部首符号「ヨア」「ヌオ」「ツイ」が、それぞれ2つの部首に割り当てられている:「ヨア」(#6あみがしら/#208よん)、「ヌオ」(#34おおざと/#196むら)、「ツイ」(#122つめ/#150のつ)。これは誤記ではなく、六点漢字の基本規則(訓読みがない場合は部首符号の1文字目、同音字と重複する場合は2文字目を識別符号に用いる)どおりに動作する限り、実用上の支障は生じない構造だと考えられる。
  2. 丸数字・片仮名一文字の注記は、同音字の識別符号バリエーション番号である(II章(3)の「コウ1・コウ2・コウ3・コウ4」と同じ仕組み)。
  3. 「素直な符号」と「独自に作られた符号」が混在:あお→アオのような部首名そのままの符号と、あしへん→ワアのような無関係な符号が併存している。

検証に使用したデータについて

II章・III章の点番号列は、以下の2つの独立データとの機械照合により検証・修正した。

両データを相互に突き合わせた結果、全1,945件中1,943件(4マス漢字2件を含めれば実質全件)が一致し、 規則・調整音符号の体系が3系統の独立資料(沖縄資料・n1-jisデータ・kanji.csv)で一貫していることが確認できた。


変換ログ・今後の作業

  1. 第10版での更新点:
    • ◎印の意味を確定:訓読みがない漢字で、識別符号(3マス目)が部首符号由来になっている場合に付く(既存の「◎印は部首を示す」という注記を、実データで裏付けた)。訓読みがある漢字(例:犯=おかす→3マス目「お」)には付かない。
    • この規則に基づき、「ギ2=宜」に◎印を追加(宜は訓読みを持たず、3マス目「う」がうかんむりの部首符号「ウオ」の1文字目と一致するため)。
    • 点字○●表示をMarkdownファイルへ埋め込む実験を行ったが、使用中のMarkdownビューアではHTMLタグ(<span>等)が一切解釈されないことを確認。MDファイルへの埋め込みは行わず、HTML版(Kumecchi_Rokutenkanji_no_Kiso.html)のみで採用する方針とした。
  2. 第9版での更新点:
    • 識別符号(3マス目)の決定規則を確定:①訓読みがあればその最初の音、②訓読みがなければ部首符号の1文字目、③1文字目が同音字と重複する場合は部首符号の2文字目、という優先順位であることが確認された(六点漢字の基本規則)。
    • この規則により、あしへん(ワア)・うかんむり(ウオ)・おおざと(ヌオ)の各部首群で、訓読みのない漢字の識別符号が部首符号の1文字目(ワ=3、ウ=14、ヌ=134)に統一されていることを、n1-jis辞書との照合で確認した。
    • 部首符号3件の重複(ヨア/ヌオ/ツイ)は、転記ミスや原本の誤りではなく、上記規則(同音字重複時は2文字目を使用)を前提とした設計であると理解が更新された。
  3. 第6版での更新点:
    • 「ギ2」の漢字を「宣」から「宜」に修正した(n1-jis辞書を6,349件全体で検索し、256,23,14 を持つのが「宜」のみであることを確認。「宣」とは字形が酷似しており、原本からの目視転記時の見間違いだったと判断)。
  4. 第5版での更新点:
    • kanji.csv(=Zenkanji.pdf/kanji.xlsと同一データ、長谷川貞夫先生の記法によるカタカナラベル表記)をn1-jis1/2.txtと機械照合し、双方の整合性を検証(1,945件中1,943件一致、残り2件は4マス漢字の解析漏れと判明し実質全件一致)。
    • 「ギ2」の点番号列が辞書と一致しない件を発見(後に第6版で解決)。
  5. 第4版での更新点:用語「点コード」を「点番号列」に統一した(JIS漢字コードの「区点コード」との混同を避けるため)。冒頭に用語注釈を追加した。
  6. 第3版での更新点:
    • 目次を原本準拠のページ番号ベースから、本ファイルの実構成に基づくものへ変更。
    • n1-jis1.txt/n1-jis2.txt(6,349件の音符号辞書)との機械照合により、間・係・鮮・犯・有の5件の転記誤りを修正。
    • 規則(5)(6)(7)が本文中に2回重複していたのを解消し、原本の見出し構造(「1マス目が46の点の場合」)に一本化。
    • (3)-ウの表のマークダウン構文の誤りを修正。
  7. 解決した「2マス目の謎」:規則音符号(1)の「間」「山」の2マス目が標準点字の番号列と一致しなかった件は、n1-jis辞書との照合により単純な転記誤りと判明した(間は26→16、山は256→156が正しい)。「南」を含む他13例はすべて標準どおりの番号列と一致しており、規則音符号は「2マス目=最初の音の標準点字の番号列」という単純な原則に従っていると結論づけられる。